以下、ONE PIECE第1164話(※現時点では“リーク”/非公式情報あり)をもとに、デービー・D・ジョーンズ(Davy D. Jones)と ジョイボーイ(Joy Boy)をめぐる最新展開を整理し、あらゆる伏線や可能性を「考察」の形で掘り下げてみます。ネタバレを含みますので、この先ご注意ください。
目次
1.最新話で明らかになった主なポイント
まず、今回の1164話周辺でネット上に出ている“リーク情報”を整理します。確定情報ではなく、あくまでファンの解析・考察前提です。
- 第1164話にて、ロックス海賊団の頭目 ロックス・D・ジーベックが イム に対し「デービー・D・ジョーンズはかつて“世界の王(King of the World)”だった」という発言をするというリークがあります。
- 同じく、ロックスが「いつか“デービーの意志(Will of Davy)”を果たす者が現れる」と語り、「“D.”とはそもそも“Davy”の頭文字ではないか」という仮説が出てきています。
- また、ジョイボーイとデービー・ジョーンズは別人であるという指摘が明確になっています。
- 更に、「イムがデービー・ジョーンズを呪い、海底(あるいは海底近く)に封じた」という設定も語られています。
- ファンフォーラムでは、20王国/王の椅子/“世界政府”設立前の古代王国時代において、デービー・ジョーンズの“王”としての立場とジョイボーイの“約束を果たす者”としての立場が別軸であった、という仮説が多く挙がっています。
2.“D.”の意志と二つの系譜
ここからは、上の整理を踏まえて「D.の意志(Will of D.)」というテーマを、デービー・ジョーンズとジョイボーイそれぞれの系譜から読み解いてみます。
(A)デービー・D・ジョーンズ側の系譜
デービー・ジョーンズは、リークによれば以下のように位置づけられそうです。
- 古代約800年前(“空白の100年”以前)に、「世界の王」と呼ばれし存在。
- しかし何らかの理由でイム(あるいは世界政府側)に敗れ、呪いを受け、海底に封じられたという伝承。
- その「D」の名を持つ一族(D.を名乗るものたち)が、デービー・ジョーンズの“意志”を引き継ぐ一派である可能性。
つまり、「デービー・ジョーンズ=D.一族の祖」あるいは「D.の語源」という構図が浮上しています。
(B)ジョイボーイ側の系譜
他方、ジョイボーイはこれまでも提示されてきたように、次のような位置づけが考えられます。
- “空白の100年”の時期、古代王国にて魚人島・空島・“約束”を交わした存在。
- 今回のリークでは、ジョイボーイはデービー・ジョーンズとは別人で、「D.の意志とは異なる系譜」をもつ可能性が示唆されています。
- つまり、「ジョイボーイ=自由を求めた革命者/約束を果たす者」という側面が強調され、対照的にデービー・ジョーンズは「王になろうとした/王であった」側と捉えられそうです。
(C)対比して見る「二つの意志」
この二人を対比することで、次のような構造が見えてきます:
デービー・D・ジョーンズは、かつて古代の「世界の王」として君臨し、王権・支配・世界統一を志向していた人物であり、現在の「D.の名」を冠する一族の源流にあたる存在だと考えられる。一方でジョイボーイは、古代において「約束を果たす者」として登場し、自由や解放、そして世界の変革を象徴する存在であったとされる。彼は「D.」を名乗るものの、デービー・D・ジョーンズとは異なる系譜、もしくは別の思想的流れを持つ人物である可能性が高い。
このように捉えれば、“D.”という文字がただ一つの意志を示すのではなく、むしろ「二つの意志の分岐点」を含んでいた可能性があります。そして、今後のストーリーではこの二軸の「意志のぶつかり/融合」が一つの山場になると考えられます。
3.今回の1164話で提示された“問い”と今後への伏線
1164話周辺のリークでは、特に印象的なセリフ・シーンがあります。以下それを整理し、その意味を考えます。
印象的な問い
「お前はどちらをもっと恐れている?ジョイボーイか、デービー・ジョーンズか?」というロックスからイムへの問い。
この問いは、単なる煽りではなく、次の3つの意味を含んでいると考えられます。
- 両者が“世界を変える力”をもつ存在だったという認識。
- 世界政府/イム側がいままで“ジョイボーイ”“D.を持つ者たち”を恐れてきたことの裏返し。
- そして、デービー・ジョーンズの存在が隠蔽・歪曲された歴史であった可能性が浮上する。
提示された伏線
- デービー・ジョーンズが「世界の王」だったという過去。
- “D.”を名乗る者=デービー・ジョーンズの意志を継ぐ者、という仮説。
- ジョイボーイ側の意志=それとは異なる“自由/解放”的な流れ。
- 世界政府(20王国)/王の椅子/“王がいてはならぬ”という決意の歴史(いわく“王の廃止”を誓った契約”)という仮説。
これらを総合すると、現在の“D.を名乗る者たち”は、もしかすると「デービー・ジョーンズの王位を奪回しようとする者たち」と「ジョイボーイの約束を果たそうとする者たち」の両方の系譜を取り込んでおり、そこにルフィらの物語が重なっているという読みが可能となります。
4.私なりの仮説:物語の“三つの時代”として捉える
ここでは、考察として「デービー・ジョーンズ/ジョイボーイ/現在のルフィら」に至る物語を「三つの時代」で整理してみましょう。
第1時代:デービー・ジョーンズの時代
古代、まだ世界が「王」によって統べられていた時代。デービー・ジョーンズはその王であり、D.を冠する一族はこの王の血統もしくは意志を受け継ぐ者たち。だが王権は「王であってはならぬ」という20王国の決意/世界政府設立へと向かう流れにより、封印・呪いを受け、王の存在は歴史から消される運命となる。
第2時代:ジョイボーイの時代
空白の100年、王権の体制に抗おうとしたジョイボーイ。彼は古代王国の代表として“約束”を交わし、自由と契約の象徴となる。デービー・ジョーンズの王制とは別軸で動いており、王を打倒/契約を果たす方向性として“解放”を選んだ。そしてその結果、王の椅子/王の制度は、今の世界政府体制へと変わっていった。
第3時代:現代(ルフィら)の時代
「D.を名乗る者たち」が現れる時代。ルフィ、ドラゴン、ガープ、黒ひげらがその意志を引き継ぎ、物語を動かしてきた。ここで重要なのは“どの意志を継いでいるか”という点。ルフィはジョイボーイ側の“自由/解放”を体現しており、黒ひげはデービー・ジョーンズ側の“王位奪還/支配”的な意志を継いでいるという仮説。※これはファンの分析ではありますが、1164話リークでも「ルフィのD.と黒ひげのD.は異なる意志」という指摘が出ています。
この三段階で物語を捉えると、今後の展開として「王権(デービー)vs 約束(ジョイボーイ)」「自由(ルフィ)vs 支配(黒ひげ)」という構図が浮かび上がります。
5.今後の注目ポイントと読者への問い
では、これらの仮説を踏まえて、今後注目すべきポイントを整理しておきます。
① 誰が「意志を継ぐ者」か
ルフィ、黒ひげ、あるいは他の“D.”を名乗る者。彼らがどちらの系譜(デービー or ジョイボーイ)を受け継いでいるかが、クライマックスの鍵となるでしょう。
② “王”という概念の再定義
デービー・ジョーンズが「世界の王」であったという衝撃設定。もし本当にそうであれば、“王=悪・支配”という単純構図ではなく、“王であろうとした/王だったが封じられた”という歴史の闇が描かれてきたことになります。
③ 約束と契約の重み
ジョイボーイの“約束”が物語を通じて幾度も言われてきましたが、デービー・ジョーンズの意志との対比によって、約束を守る者/奪還する者というテーマがより深く描かれる可能性があります。
④ 世界政府・イム側の恐れ
「ジョイボーイか、デービー・ジョーンズか」を恐れていたのがイム/世界政府側という設定。これは彼らが“王制度”あるいは“自由革命”そのものを恐れていたということになります。今後、歴史の真実が白日の下にさらされることで、世界の構造そのものが揺らぐ可能性があります。
読者への問い
- あなたは「デービー・ジョーンズの意志」を継ぎたいと思いますか?それとも「ジョイボーイの意志」を果たしたいと思いますか?
- 今後の展開で“王”の復活もしくは“約束の成就”が描かれるとしたら、どちらが先に実現すると思いますか?
- “D.”を名乗る者たちの中で、あなたが最も注目しているキャラクターは誰ですか?そのキャラクターがどちらの意志を背負っていると感じますか?
6.まとめ
第1164話で提示された「デービー・D・ジョーンズ=世界の王」「ジョイボーイとは別人」「D.の意志=デービーの意志」という情報は、『ONE PIECE』の物語構造を根底から揺さぶるものです。
これまで「D.を名乗る者は“自由を求める者”」という形で読み解かれてきましたが、今回の情報をもとにすると、「D.を名乗る者=二つの系譜(王と革命)を内包する存在」という捉え方が可能になります。
この視点を持つことで、ルフィや黒ひげ、ドラゴンらの行動の意味、そして世界政府との対立構図がよりクリアに浮かび上がってきます。今後の章で“王”の復活、あるいは“約束の成就”が描かれる可能性が非常に高く、本作のクライマックスに向けて大きな伏線が張られたと言えるでしょう。
今後の展開を追いながら、ぜひ「どちらの意志を継ぐか」という視点で物語を読み解いてみてください。




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