『ONE PIECE』第1155話「ロックス海賊団」 感想・考察

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『ONE PIECE』第1155話「ロックス海賊団」 感想・考察

第1155話では、ついに伝説の海賊 ロックス・D・ジーベック が本格登場し、その過去の所業と思想が明らかになりました。前話1154話のラストで、ロックスが冥界に姿を現し 黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)の実父 であることが衝撃的に示されていました 。今話では、56年前のマリージョアでロックスが何をしたかが詳細に描かれています。具体的には、 ロックスはマリージョアの レヴェリー(世界会議)に襲来して海軍大将を殺害し5人の王を拉致、さらにはイムの私室(花の部屋)にも乱入しました 。このときロックスは「自分はデービー・ジョーンズの崇拝者だ」と宣言し 、イムに「いつか必ず戻って来る」と告げています 。しかしイムは冷たくあしらい、ロックスの脅しには微動だにしませんでした。ロックスと対峙した ハラルド王 とも、この場で激しい斬り合いを繰り広げています。二人はどちらも覇王色の覇気を纏い、そのぶつかり合いはロジャーと白ひげの伝説のぶつかり合い以上の衝撃を周囲にもたらしました 。

ロックスはこのレヴェリー襲撃後も逃走を続け、恩賞や天上金を略奪するなどして船を拡張しています。その後、エルバフへ渡り、エドワード・ニューゲート(白ひげ)、シキ ら、後に海の覇者となる豪傑たちを仲間に引き入れました。第1155話で描かれた内容をまとめると、ロックスの犯罪歴は以下の通りです

  • (マリージョア・レヴェリー):海軍中将を殺害し5人の王を誘拐 。花の部屋(イムの私室)に乱入し、イムに「必ず戻って来る」と宣言 。
  • その後:世界貴族の天上金を積む輸送船を襲撃し、聖地の正義の門を破壊 。得た金で海賊活動を開始。
  • エルバフに上陸し、当時国王だったハラルドを仲間に引き入れようと試みる 。
  • 海賊島ハチノスで「ロックス海賊団」を正式結成 。
  • 黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)誕生(ロックスの長男と推測)。
  • ゴッドバレー事件でロジャー&ガープに敗北し、ロックス海賊団は崩壊。

こうして見ると、ロックスは過去に数々の禁忌を犯し、世界政府や世界貴族から「テロリスト」に近い扱いを受けるほど凶悪な活躍をしていました 。また、彼は好奇心旺盛で世界政府の隠された真実にも深く関わっており 、「嫌」の一言で引き下がる性格ではありません 。その目的は明確で、天上金を得た後にロックスはハチノスの掌握を目指し、「世界の王」 になる野望を口にしました 。実際、1155話ではハチノスを手に入れて、海軍も聖地もぶっ潰して、“世界の王”になる」目指して動いており、その思想は「支配・覇権・力こそ正義」という、黒ひげのそれとも共通するものだと考えられます 。

ロックスの戦闘能力については、刀による攻撃が強力です。実際、ハラルド王との斬り合いでは、一撃で両者の周囲5キロメートルの者を吹き飛ばすほどの衝撃波を生み出しました 。このことから、ロックスが「極めて強力な剣士」であることがあらためて裏付けられています 。

ファンの間でもロックスの登場は大いに盛り上がり、SNSや掲示板では「5王誘拐&大将殺害の事実が衝撃的」「ハラルドとの覇王色バトル最高!」などの感想が飛び交いました 。とりわけ、56年前のレヴェリーでハラルド王と対峙しお互いを確認し合うように斬り合うシーンは絶賛され、「二人が覇王色持ちだから互いに理解し合える」というコメントも見られます 。また、今回描かれたハラルド王の強さを見て、ロックスと対等に戦うほどのハラルドの圧倒的な実力にファンも驚嘆していました。

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ロックスの思想と物語への伏線

ロックスの思想は「力による支配」を何よりも重んじるもので、これまでのワンピースにおける「Dの意志」の新たな側面を示しています。前述の通り、彼は「世界の王」になることを目指し、世界政府や聖地を敵と見なし武力で転覆しようとしていました 。作品の考察ブログでは、ロジャーとルフィが「自由・冒険・笑顔」を理想とするのに対し、ロックスと黒ひげは「支配・覇権・力こそ正義」という表現で二人の意志が対比されています 。つまりロックスの行動は「人々を平等にする」ルフィらとは真逆の価値観によるものであり、物語の主人公たちに対置される大きなテーマとなりそうです。

また、黒ひげ(ティーチ)との関係も重要な伏線です。ロックスの顔が黒ひげと瓜二つであることは前話1154話でほぼ確定し、今話でもそれが再確認されています 。黒ひげの船名「サーベル・オブ・ジーベック号」や海賊島ハチノス制圧も、すべて父ロックスの遺志を継いだものである可能性が高まっています 。さらにロックス自身が「Dの一族」の末裔として禁忌に触れた人物であることから、今後ルフィたちとDの意志を巡る対立で重要な鍵を握ることは間違いありません。

ハラルド王の強さと戦闘スタイル

第1155話で描かれた エルバフ元王ハラルド は、戦闘面でも非常に魅力的な人物でした。ハラルドは「古代巨人の血を引く巨体」で、若い頃は城を蹴り壊すほどの怪力を誇り 、エルバフの軍隊を率いる強国の王でした 。ロックスですら彼の実力を高く評価しており、ロックスは幾度となくハラルドを仲間に引き入れようとしたでしょう。実際に1155話では、ロックスがハラルドに「海軍も聖地もぶっ壊して支配しよう」と声をかけていますが、これはロックス自身がハラルドの強さを認めていた証拠です 。

ハラルドの戦闘スタイルは、身長数十メートル級の巨人らしく巨大な剣を振るう豪快なものです。ハラルドは 巨大な剣 を用い、ロックスとの斬撃の応酬では剣さばきが互角に渡り合ったとされています 。さらに今話で明らかになったように、ハラルド自身も覇王色の覇気を持ち、ロックスとほぼ同等の覇気の衝突を見せています 。このことから、「覇王色の持ち主同士ならお互いを理解し合える」というファンの評も納得です 。

ユーザーコメントにもあるように、ロックスと同等に戦えたハラルドの強さは凄まじく、息子ハイルディンや他の巨人と比べても群を抜いているようです 。

重要シーンの描写とファンの反応

1155話には印象的なシーンが多く、読者の反応も非常に大きかったようです。前述の通り、56年前のマリージョアでのロックスとハラルドの邂逅シーンは、「二人とも覇王色持ちで互いに理解し合う感じがして良い」「最高のシーン」と大絶賛されました 。また、ロックスがイムに「必ず戻って来る」と宣言する場面や、黒ひげの父と判明した瞬間など、物語の転換点となる演出が続き、ファンを熱狂させています。ワンピース考察サイトも「1155話ではロックス海賊団の結成経緯とリーダーの思想が一挙に明らかになった」とまとめており、世界観への理解が深まったと評価しています 。

総じて第1155話は、これまで謎に包まれていた“ロックス”というキャラクター像に光が当たっただけでなく、ワンピース世界の根幹にかかわる重要な情報が詰まった回でした。ロックスの極端な支配思想とそれを受け継ぐ黒ひげ、そして異なる「正義」を体現するハラルドの対比は、物語を大きく動かす布石となることでしょう。

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