目次
はじめに
今回の記事では、ガープがイム様に対して攻撃を行ったという衝撃の事実を前提に、なぜ彼が海軍(海軍/Marines)を辞めずに済んだのかを、複数の観点から徹底考察します。この記事はあくまで作品内の設定・描写をもとにした仮説的な論考ですが、描かれている行動をもとに「なぜこういう状態が可能だったか」を探ります。
前提整理:ガープ、イム様、そしてその攻撃
まず、今回の焦点となる出来事を整理しておきます。
- ガープは“英雄”として海軍に長年仕え、「海軍の英雄(Hero of the Marines)」と称される立場です。
- イム様は世界政府の更に上層に君臨する謎めいた存在で、通常では抗えない絶対的な力を持つ者と描かれています。
- 最新の描写では、ガープがイム様(もしくはイム様が操る体/“イム様憑き”の存在)に対して攻撃を仕掛けたシーンが確認されています。
- この攻撃にも関わらず、ガープは海軍を辞めておらず、あるいは除名・粛清されていない状態にあるとファン考察では指摘されています。
この「英雄が、組織の極秘最上層に真っ向から抵抗・攻撃を行ったにもかかわらず所属を維持している」という状況は、物語構造として非常に異例かつ興味深いものです。ここから「なぜ辞めずに済んだか」を考察します。
なぜガープが海軍を辞めずに済んだか:6つの観点
以下、ガープが海軍に残ることを許された/選んだ可能性のある理由を、6つの観点から整理します。
① 実績と英雄的地位
ガープは非常に高い実績・知名度を持つ英雄です。
- 海軍/世界政府にとって、彼は「看板」に近い存在であり、ブランド価値があります。
- このため、仮にイム様を攻撃したとしても、「英雄だから許す」「英雄だから社内処分を避ける」という判断がなされた可能性があります。
→ 組織としては、実績のある人物を排除するより、何とか手元に置いておく方が利があると考えられます。
② 昇進を拒否し続けたことで“距離”を保った
ガープは「提督(Admiral)ポジション」への昇進を断ってきたとされる描写があります。
- 昇進を拒む=役割や責任が増えず、組織の頂点に近づかない。
- これにより、海軍・世界政府内で「完全な管理下の人間」とは見なされず、ある程度“自由な行動”が許容されていた可能性があります。
→ 組織から見て「彼は英雄だが、自分のペースで動いている」という存在であったため、イム様攻撃という非公式行動を起こしても、“完全な反逆”ではなく“逸脱”として処理できたかもしれません。
###③ 利用価値が高い“英雄”ポジション
ガープが辞めれば、海軍/世界政府はその“英雄”の称号を失う可能性があります。
- 宣伝・士気向上・若手勧誘など、英雄の存在は内外にとって価値があります。
- よって、ガープが攻撃という行動を取ったとしても、「英雄だからこそ残す」という判断が、組織としては合理的だった可能性があります。
→ “問題を起こした英雄”より“退場した英雄”の方がダメージは大きいという考え方です。
###④ ガープ自身の“正義観”と組織との微妙なズレ
ガープは「おれの正義(My Justice)」という言葉を使い、自身の信念を重視するキャラクターです。
- イム様という存在が“世界政府の最上層/隠された黒幕”であるなら、ガープの信念と明確に衝突した可能性があります。
- しかし、ガープの行動が「信念による異議」だったため、「組織への明確な裏切り」とまでは描かれておらず、組織側も“英雄の信念に基づく行動”として扱いやすかったと考えられます。
→ つまり、彼の攻撃は「反体制」ではなく「信念からの行動」として認識され、理論上、処分が軽めになった可能性があります。
###⑤ 組織内部の“黙認・隠蔽”構造
世界政府/海軍という設定上、強大な組織であり、情報統制・隠蔽・選択的処理が可能な構造があります。
- ガープの攻撃が正式な記録に残らず、また広く公表されていないという可能性があります。
- また、英雄としての立場を守るため、組織が内部的に「この件は無かったことにする」あるいは“処理済み”として扱った可能性があります。
→ 組織としては「公に辞めさせると余波が大きい」ため、見せしめ処分を避け「所属継続」という選択をしたと考えられます。
###⑥ ガープ自身の“意志”として残った/残らざるを得なかった
最後に、ガープ自身の立場・選択も考えるべきです。
- 海軍という組織に誇りを持ち、「英雄として残る」という意志がガープにはあると描かれています。
- また、ガープは “若手を育てる”、 “未来を守る” という使命感を持っており、これを達成するには海軍に残った方が実現可能と考えた可能性があります。
→ そのため、辞める・除名されるよりも「あえて残り続け、自分なりの正義を貫く道」を選んだとも読めます。
総合まとめ:ガープが海軍を辞めずに済んだ仮説
以上を踏まると、ガープがイム様を攻撃したにもかかわらず海軍に残れた(辞めずに済んだ)理由として、以下のように整理できます:
- 英雄としての高い実績・知名度が彼を「手放せない存在」にしていた。
- 昇進を拒否することで、組織からの完全な管理を回避し、一定の“自由”を保っていた。
- 海軍/世界政府側としても、ガープを残す方が自分たちの利益になると判断した。
- ガープの行動が「信念による反抗」レベルであり、「明確な裏切り」ではなかったため、処分対象になりにくかった。
- 組織の隠蔽・黙認体制により、公的な処分を避けることが可能だった。
- ガープ自身が所属し続けることを選び、自らの使命・正義を海軍という枠の中で貫こうとした。
こうした複数の要因が重なって、「英雄ガープが、極秘最上層イム様に攻撃を仕掛けても、海軍に残れた」という異例の状況が成立したと仮説できます。
補足・今後の考察ポイント
いくつか、今後さらに掘り下げると面白い視点を付記します。
- 攻撃されたイム様側の反応/世界政府の公式な説明:このあたりが明かされれば、ガープの処遇の謎もさらに深まります。
- ガープが昇進を拒否してきた背景:なぜ提督を断り続けたか、その意図を掘ることで「自由でいる」意味が明らかになります。
- 海軍・世界政府内部の「英雄の扱い」構造:実在の国家・軍組織にも類似の“象徴的人材扱い”という視点があります。
- ガープの“信念”とイム様という存在の対立構図:未来を守る vs 絶対権力というテーマの対比です。
- 今後の物語展開として、ガープがどのような立ち位置・行動を取るかの予想:イム様との最終決戦などが描かれた場合、ガープの選択肢はどう変わるか。
結びに
以上、ガープがイム様を攻撃したという設定を前提に、「なぜ海軍を辞めずに済んだか」を多角的に考察しました。物語内での“英雄”という立ち位置、その矛盾・ジレンマが非常に興味深く、ガープというキャラクターの奥深さを改めて感じさせます。



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