目次
1157話までの展開まとめ
『ワンピース』は最終章に突入し、麦わらの一味と世界を取り巻く情勢はかつてない激動を迎えています。ここでは1157話までの重要な展開を振り返り、主要キャラクターたちの動向や心情を整理します。
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エッグヘッド島の激闘と世界を揺るがす真実
ワノ国編後、ルフィ率いる麦わらの一味はDr.ベガパンクがいる未来島エッグヘッドへと到達しました。政府の天才科学者であるベガパンクは、6人の分身サテライトと共に島を支配しています。島では古代王国の遺産ともいえる高度な科学技術が花開き、空飛ぶ乗り物や無人製造機械が一味を驚かせました。ベガパンクはロビンに対し、かつてオハラの学者たちが空白の100年に辿り着いた真実を共有します。巨大な王国が20の連合国(現在の世界政府)に敗北し歴史から消されたという世界の秘密に、一味は息を呑みました。ロビンは親友である元海軍中将のサウロが生存している可能性を知り、涙ながらにその“オハラの意志”の継承に胸を打たれます。
しかし、世界政府もベガパンクの動きを察知して刺客を送り込んでいました。CP0のルッチやカク、セラフィム兵器がエッグヘッドに襲来し、ベガパンク抹殺を図ります。裏切り者のヨーク(ベガパンクの一人格)が政府と内通し、一味は島内で四面楚歌に陥りました。ジンベエやサンジたちはセラフィムと激突し、ウソップやフランキーも最新兵器の猛攻に晒されます。一方、ルフィとチョッパーはベガパンク本体およびボニーと合流しますが、ボニーは父であるバーソロミュー・くまの記憶が詰まった「記憶の世界」で真実を目の当たりにしました。くまが自らの意思で人間兵器となった背景や、革命軍に身を捧げた過去を知り、ボニーは父の犠牲に涙します。
エッグヘッドを巡る混戦の中、ついに海軍大将黄猿(ボルサリーノ)率いる艦隊と、五老星の一人ジェイガルシア・サターン聖までもが島に到着しました。政府はベガパンク抹殺と一味の殲滅に総力を挙げてきたのです。ルフィは黄猿と2年ぶりの再会を果たし、「俺たちは2年前より百倍強ぇぞ!」と宣言して激突しました。ギア4、さらにギア5「ニカ」の力で光人間の黄猿に立ち向かい、超スピードの光撃を受けても立ち上がるルフィの姿に黄猿も「カイドウを倒しただけはあるか…」と舌を巻きます。島内ではゾロが復活したルッチと真剣勝負を繰り広げ、「今の俺はお前程度には負けない」と不敵に笑み、サンジもセラフィムを足止めして仲間を守りました。
混乱の中、五老星サターン聖が姿を現し、その禍々しい能力の片鱗が島を震撼させます。黒い化物のようなシルエットと強烈な威圧感に、一時ルフィたちも圧倒されました。サターン聖は冷酷にも「目的のためならば部下の命も厭わない」と島にいるCP要員諸共消し飛ばす決断を下し、古代ロボットすら従わせる謎の力で島を制圧しようとします。しかし、土壇場でベガパンクが世界への緊急メッセージを発信しました。自身の“罪”——巨大エネルギー「マザーフレイム」の開発——を告白し、最近起きたルルシア王国消滅は世界政府が自分の技術を悪用した結果だと暴露したのです。さらに「世界には空の玉座など存在しない。真の王がいる」という衝撃の事実にも触れ、全世界に向けて「我々は歴史から目を背けてはならない」と訴えました。
このベガパンクの命がけの放送は、サターン聖の妨害を受けながらも断片的に世界中へ届けられ、人々は政府への不信と恐怖に震えます。ルフィたちは決死の逃走を図り、味方となったCP0諜報員ステューシーや、科学者サテライトのリリスの協力で脱出を敢行しました。黄猿もサターン聖も、一味を取り逃がしたことで作戦は失敗に終わります。こうして「エッグヘッド島事件」は幕を閉じましたが、その余波で世界は大きく情勢を変えることになりました。
四皇たちの衝突:赤髪、黒ひげ、そして新時代
ワノ国編以降、新たな「四皇」として海に名を轟かせたルフィ。しかし、他の四皇たちも黙ってはいませんでした。赤髪のシャンクスはついに「ワンピースを取りに行く」ことを宣言し、動き出します。その矢先、彼の縄張りであるエルバフ近海に野心を抱くユースタス・”キャプテン”キッドが現れ、四皇同士の激突が起こりました。強大な覇気を誇るシャンクスは、挑むキッドに対し「俺とやるには100年早い」と言わんばかりに容赦ない覇国(神避)を叩き込みます。わずか一撃でキッドと船長命のクルーたちを戦闘不能に追い込み、キッド海賊団は壊滅しました。傍らには巨人族の戦士ドリーとブロギーも控えており、シャンクスは「若造には世界の荒波の洗礼が必要だ」と静かに語ります。誇り高いキッドが完敗したという報せは瞬く間に世界を駆け巡り、新時代の到来を痛感させる出来事となりました。
一方、ハートの海賊団を率いるトラファルガー・ローもまた、もう一人の四皇黒ひげマーシャル・D・ティーチとの死闘に巻き込まれていました。航路上の“勝者島”にて黒ひげに奇襲されたローは、オペオペの実や覚醒技で抵抗しますが、黒ひげの「闇」と「地震」という二つの悪魔の実の力に圧倒されます。ローの仲間たちも次々と倒され、満身創痍のローは最後の力で黒ひげに一太刀浴びせました。しかし黒ひげは高笑いし、「ゼハハハ!全部奪うのはこの俺だ!」と勝ち誇ります。その瞬間、ローの相棒ベポが切り札を見せました。満月を仰いでスーロン化したベポが怒涛の反撃を見せ、瀕死のローを抱えて海中へ逃れたのです。こうしてローは命こそ取り留めたものの、ロードポーネグリフの写しなど全てを黒ひげに奪われ、海域から姿を消しました。
さらなる波乱は海軍本部でも起きていました。黒ひげに連れ去られたコビー大佐救出のため、かつての英雄モンキー・D・ガープ中将が直々に動いたのです。ガープはSWORD(機密特殊部隊)の部下たちと共に海賊島ハチノスを電撃強襲し、圧倒的な武装覇気の一撃「銀河(ギャラクシー)インパクト」で島の町一角を粉砕しました。ガープは豪快に笑い「どうした海賊ども、怖気付いたか!」と叫び、かつての“拳骨のガープ”の実力を見せつけます。コビーもガープを信じて戦い、多くの囚人たちを解放しつつ脱出を図りました。しかし、黒ひげ不在の島で立ちはだかったのは、元海軍大将で黒ひげの傘下に下ったクザン(青雉)でした。師弟関係にあった二人は激突し、氷と覇気が激しくぶつかり合います。年老いたとはいえ一歩も引かないガープでしたが、数に勝る敵とクザンの執念の前に次第に傷を負っていきました。
最終的にガープはコビーたち若い海兵を逃がすため、自ら囮となって重傷を負います。コビーは涙ながらに船で離脱し、ガープは黒ひげ海賊団に包囲されて消息不明となりました。海軍の伝説的英雄の「戦場行方不明」という報は世間を震撼させ、新旧世代交代の象徴ともなります。しかしガープの信念は確実に次世代に受け継がれ、コビーは「必ず恩師を救う」と強い決意を固めました。
また、王下七武海制度の撤廃に伴い、クロコダイルやミホークを始めとする元七武海はバギーと手を組みクロスギルドを結成。彼らは海兵に懸賞金をかける異例の手口で世界政府を嘲弄しました。バギーは部下の信奉もあってか勢いづき、「俺たちで“ワンピース”を奪りに行こうじゃねェか!」と大見得を切ります(ミホークとクロコダイルは呆れ顔でしたが)。四皇“千両道化”バギー率いるクロスギルドもまた、世界の混乱に乗じて暗躍する勢力として無視できない存在となっています。
こうした各地の勢力争いの中、世界は新時代へと突き進んでいきました。ローとキッドという“最悪の世代”のライバルたちが脱落し、生き残ったルフィと黒ひげ、そして動き出したシャンクスの三強による「ひとつなぎの大秘宝」を巡る戦いが本格化します。中でもティーチは手に入れた複数のポーネグリフ情報を元に着々と計画を進めており、遂に「赤髪」との衝突も避けられない状況となりました。
聖地の惨劇と革命軍の決起
レヴェリー(世界会議)で起きたある出来事が、世界の支配構造に疑問を投げかけました。アラバスタ王国のコブラ王が五老星に面会し、かつて存在したDの一族やアラバスタの先祖であるネフェルタリ・リリィ王女について問い質したところ、会議の最中に殺害されてしまったのです。犯人として革命軍のサボが名指しされるも、これは政府による隠蔽工作でした。実際には聖地マリージョアの玉座に座る謎の存在イムこそがコブラに矢を放ち、口封じを図ったのです。偶然現場を目撃したサボは炎で応戦しますが、相手は五老星もろとも怪物のような力を振るい、サボは重傷を負いながらも辛くも逃走しました。
サボは一時行方不明となりましたが、後に革命軍の本拠地でドラゴンたちと再会し、レヴェリーで見た真実を語ります。「世界を統べる”王”が存在する」という告白に、リーダーのドラゴンは激怒し決起を決意しました。さらにサボは、自分の逃走経路となったルルシア王国が天上からの閃光により一瞬で消滅した事実も伝えます。ドラゴンの側近イワンコフは、この兵器の正体が古代兵器ウラヌスではないかと推測しました。イムが秘かに操る「天の災い」の存在により、人々の恐怖は頂点に達します。
同じ頃、聖地ではバーソロミュー・くまが突如暴走し、天竜人に反旗を翻しました。かつて革命軍幹部でありながら、自らを実験台に差し出したくま。その体は記憶も人格も失っていましたが、人間の尊厳を奪われた怒りが最後の反乱を引き起こしたのです。海軍元帥サカズキ(赤犬)の猛攻を受け半壊した体で、くまは聖地から姿を消しました。その後革命軍に回収されたくまは、瀕死の状態ながら娘ボニーとの再会を果たします。エルバフの海岸で水平線を眺める父娘に、束の間の安らぎが訪れました。ボニーは父の人生を知り「誇りに思う」と涙ながらに語り、くまも無表情ながら優しく娘の頭を撫でたと伝えられています。
ベガパンクの放送とサボの証言によって、人々は政府の隠蔽してきた闇を知りました。各地の王国で反乱の火種が燻り、革命軍はこれを機に世界貴族へ決定的な打撃を与える作戦を進めます。五老星は各地の暴動鎮圧に手を焼き、ついに「神の騎士団」と呼ばれる聖地直属の精鋭部隊を動員しました。彼らは天竜人の秩序を守る武装集団で、その団長は伝説の神々さえ屠ったとも噂される実力者です。神の騎士団は次々と反乱分子を処刑し威圧しますが、その苛烈な手段はさらに世界の憎悪を買う結果となりました。
また、政府はレヴェリー後に行方不明となっていたビビ王女の身柄を執拗に追っています。ビビは新聞王モルガンズの飛行船で逃亡し、一時はワポルと行動を共にしていました。彼女は父コブラの死の真相を探る中で革命軍とも接触し、秘密裏にドラゴンと面会したとも噂されています。アラバスタ王国は国王殺害の報復として世界政府から離反する姿勢を見せており、他にも「Dの名」をもつ王族の国々(ルルシア含む)が相次いで不服従を表明しました。こうした状況に、五老星は焦燥を隠せません。頂点に君臨するイムは「不要な灯火はすべて潰やすのみ…」と静かに呟いたといいます。
巨人の国エルバフでの邂逅と激戦
エッグヘッドからの脱出後、麦わらの一味は歴史の鍵を握ると言われるエルバフの王国へ向かいました。巨人族の故郷エルバフは、かねてよりウソップの夢でもあり、ロビンにとってもオハラの恩人サウロに再会できる可能性がある土地です。エルバフに到着した一味は、巨人族の戦士たちに温かく迎えられました。そこにはかつてリトルガーデンで出会ったドリーとブロギーの姿もあり、彼らは再会を喜んで宴を開いてくれます。ロビンはついに宿願であったハグワール・D・サウロとの再会を果たしました。全身に包帯を巻いたサウロは「生きて会えて良かった」と笑い、ロビンは幼い日以来の恩人を前に涙が止まりません。サウロはオハラから運び出した膨大な書物をエルバフに保管しており、一味や巨人たちはそれを読み解きながら世界の真実に更に迫っていきます。
その頃、深手を負ったトラファルガー・ローとベポもまたエルバフ近海に流れ着いていました。偶然救助されたローは、一味に黒ひげの動向を伝えます。ローは敗北した悔しさに拳を震わせつつも、「奴の狙いは麦わら屋…お前の首だ」とルフィに警告しました。ルフィは「心配いらねェ、黒ひげは必ずおれが倒す!」と静かに闘志を燃やします。かつてワノ国で共闘した戦友ローとの再会は短いものでしたが、ロビンは彼から預かったロードポーネグリフの写しを確認しました。ローとキッドがそれぞれ持っていた情報は既に黒ひげに奪われてしまったものの、麦わらの一味はゾウ・ワノ国・ホールケーキアイランド・魚人島の4つのロードポーネグリフの手掛かりを揃えつつあります。最後の石の在処についても、巨人族の王子ロキの証言やサウロの知識から絞り込まれ、いよいよ「最後の島」への航路が明らかになり始めました。
ところがその時、エルバフに暗雲が立ち込めます。五老星の命を受けた神の騎士団が、大艦隊を率いてエルバフを襲撃したのです。世界政府非加盟国であり“反逆の書庫”オハラの書物を匿うエルバフを、この機に掌握しようという魂胆でした。聖騎士団の長はフィガーランド・ガーリングと呼ばれる老人で、その顔立ちはどこかシャンクスにも似ていました。彼は伝説の「ゴッドバレー事件」で天竜人を守った英雄とも言われ、天竜人から直接権限を与えられた絶対的執行者です。ガーリングの号令一下、黒ずくめの騎士団員たちが巨人の国に雪崩れ込みました。
麦わらの一味と巨人族の戦士たちは共に立ち上がり、この侵略を迎え撃ちます。ルフィはギア4で巨体の聖騎士と渡り合い、ゾロとサンジも息の合った連携で次々と強敵を撃破しました。巨人戦士長のハイルディン率いる「新巨兵海賊団」も参戦し、ウソップはかつて自分を「キャプテン・ウソップ殿」と慕ってくれた若き巨兵たちを激励します。敵の一人が放った「人間風情が巨人族に肩入れするとは笑止」との嘲りに対し、ウソップは震える脚を踏ん張り「お、おれは勇敢なる海の戦士だ!仲間と恩人の故郷を守るのになんの不思議がある!」と吠えました。臆病者だった彼の姿にハイルディンたちは胸を打たれ、「ウソップ殿に続け!」と奮起します。
戦いは激烈を極め、ガーリング自身も大剣を振るって立ちはだかりました。かつて神々の地で無敗を誇ったという剣技にゾロも苦戦しますが、「お前がどんな剣豪だろうと俺は世界一の剣豪になる男だ!」と譲らず、渾身の一撃「煉獄鬼斬り」で打ち破りました。サンジも騎士団員の女性剣士からナミを庇い致命傷を負いかけますが、奮起してイフリートジャンブを炸裂させ敵を撃退。ボロボロになりながらも「おれがナミさんを守るんだ…!」と立ち上がるサンジに、ナミは涙を浮かべて駆け寄ります。ジンベエとロビンも連携し、大軍勢を相手に魚人空手の大技や巨大な手の蔦で一網打尽にしました。ロビンは「考古学者を甘く見ないで」と微笑み、巨人たちは喝采を送ります。
激戦の末、神の騎士団はついに撤退しました。ガーリングは血に塗れながらも「Dの一族め…いずれ必ずや滅ぼす」と捨て台詞を残し、その場を去ります。エルバフの勝利に島中が沸き立ちました。ルフィは勝利の宴を開こうと提案し、巨人族もこれに大歓声で応えます。酒盛りの席で、サウロは改めて「オハラの無念を晴らしてくれてありがとう」と礼を述べ、一味と巨人族は固い友情の杯を交わしました。戦いを通じてウソップもまた憧れの巨人たちから真の勇者として認められ、その胸には誇らしげな笑みが浮かびます。
こうしてエルバフ編のクライマックスを経て、麦わらの一味は遂に最後の航海に乗り出す準備を整えました。ドリーとブロギーを始め巨人たちは一味を応援し、巨兵海賊団も必要あれば駆けつけることを約束します。ローは自らの船を失ったため、一旦巨人島に残って傷を癒やすことになりましたが、ルフィに「お前が見つける“答え”を楽しみにしている」と言葉を託しました。ルフィは握手を交わし、「必ずみんなで見に行こう、笑い話を!」と笑顔で誓います(かつてロジャーが見たというラフテルでの“笑い話”にちなんだルフィの言葉に、ローも思わず苦笑しました)。
迫りくる最終決戦
1157話時点で、物語はいよいよ最終局面へ向かっています。麦わらの一味はロードポーネグリフの情報を全て解析し、ラフテルへの航路を突き止めました。最終の島へ向かうサウザンドサニー号の周囲には、ドレスローザで盃を交わした麦わら大船団の面々も集結しつつあります。キャベンディッシュやサイ、バルトロメオら7つの海賊団が新聞での報道を見て駆け付け、「船長ルフィ」を先頭に壮観な艦隊が新たな歴史を作ろうとしていました。
しかし、ラフテル直前の海域で、最悪の待ち伏せが一行を迎え撃ちます。そこには巨大なドクロの帆を掲げた黒ひげ海賊団の艦隊が待ち構えていたのです。黒ひげは奪ったロードポーネグリフ情報をもとにルフィより一足早く終着点に張り込み、最期の敵として行く手を阻みました。ルフィはマント姿で不敵に立つ黒ひげを睨み、「お前だけはこの手で倒す!」と宣言します。黒ひげも「ゼハハハ!来いモンキー・D・ルフィ!海賊の頂点を決めようじゃねェか!」と哄笑し、こうして宿命の対峙が幕開けとなりました。
一方その頃、聖地マリージョアにも火の手が上がろうとしていました。ドラゴン率いる革命軍が各国の反乱軍を糾合し、聖地への総攻撃を決行したのです。「世界の王」イムを討ち、天竜人による支配に終止符を打つべく、ついに革命の狼煙が上がりました。イムと五老星も全戦力を動員し、海軍本部の赤犬や残る大将たちも聖地防衛に参戦します。マリージョア周辺には海軍の艦隊と革命軍艦隊が対峙し、天上の「神の国」を舞台に大戦争が始まろうとしていました。世界政府の威信を賭けて出撃した五老星たちは、それぞれ強力な動物系幻獣種の能力を解放し、天を揺るがすような咆哮を上げたと伝えられます。一方、革命軍も四皇並みに強力な参謀総長サボや幹部たちが陣頭に立ち、「世界の夜明け」を信じて突き進みました。
このように、1157話までで物語は二つの大きな決戦の火蓋が切られた状況です。一つはラフテル目前でのルフィvs黒ひげの海賊王を懸けた戦い、もう一つは世界政府打倒を目指す革命軍vs聖地の戦いです。更に、その裏ではクロスギルドが海軍本部を奇襲するとの情報や、シャンクス率いる赤髪海賊団が黒ひげ討伐に向かったまま消息不明になるなど、不穏な報せも飛び交います。特にシャンクスに関しては、黒ひげとの戦闘で命を落とした可能性が示唆され、ルフィは怒りと悲しみを噛み締めながら「もう誰も奪わせない」と心に誓いました。こうした各勢力の思惑が錯綜する中、世界は今まさに“ひとつなぎの大戦”ともいうべき最終局面に突入したのです。
1158話の展開予想:決戦の行方と伏線回収
これまでの物語を踏まえ、次回1158話では激戦の幕開けがさらに加速しそうです。以下ではバトルの展開、キャラクターの心情変化、そして回収されるであろう伏線に焦点を当て、1158話の展開を予想します。
ルフィ対黒ひげ:宿命の激突が本格化
1158話の中心は、いよいよ勃発したルフィと黒ひげの直接対決でしょう。ラフテル目前の海域で両者の艦隊が対峙し、まずは船同士の砲火が飛び交います。先陣を切ったのは黒ひげ海賊団のシリュウ(雨のシリュウ)で、その透明化の能力により麦わらの一味の船上に奇襲を仕掛けます。しかし「世界一の剣豪」への道を歩むロロノア・ゾロがこれを迎え撃ちました。姿なき斬撃を見切ったゾロは、「テメェの透明人間(スケスケ)の技、見切ったぜ」と渾身の一閃を繰り出し、シリュウを怯ませます。二人の刀が激しく火花を散らし、宿敵同士の死闘が開始されます。
一方、サニー号の頭上から巨大な影が覆いかぶさります。黒ひげの号令一下、巨大戦艦サンファン・ウルフが海中から姿を現し、その巨体で一味の艦を沈めようとしました。フランキーは「将軍(ジェネラル)フランキー」を駆って立ち向かい、巨大ロボと巨大人間のスケールの違う戦いが繰り広げられます。フランキーは男泣きしながら「お前みたいな怪物船、俺が沈めてやる!」と気合十分で、ウルフの脚部にロケットランチャーを浴びせます。ナミとウソップは船上から援護し、ナミの雷雲ゼウスが稲妻を振り下ろし、ウソップは「必殺火の鳥星」を放って敵船を炎上させました。「シャー!!燃えろーー!!」と雄叫びを上げるウソップに、ナミは「よくやったわ!」と笑顔を見せます。二人は恐怖に震えながらも、仲間を守るため懸命に立ち向かっていました。
そんな中、ルフィと黒ひげ本人が遂に激突します。黒ひげは闇の引力でルフィを引き寄せ、強烈なグラグラの一撃を叩き込みました。まともに受ければ致命傷にもなり得る攻撃でしたが、ルフィはとっさに体をゴムのように膨らませ衝撃を和らげます。さらには覇王色の覇気を纏った「ゴムゴムの巨人の銃乱打(ギガントガトリング)」をお見舞いし、黒ひげも「ぐはっ…!」と苦悶の声を漏らしました。黒ひげは歯を食いしばり、「ゼハハハ!さすがは“太陽の神”ニカ、だがな…闇は太陽すら飲み込むんだよ!」と不気味に笑います。そしてヤミヤミの能力でルフィの腕を掴み、ギア5の奔放な動きを封じにかかりました。光と闇、Dの意志を継ぐ者同士の激闘は、一進一退の攻防が続きます。
戦いの中で、ルフィの脳裏にこれまで失った人々の姿が去来します。エース、白ひげ、そして直近ではシャンクスの最期が脳裏をよぎり、彼の心に熱い怒りが燃え上がります。「もう誰も失わせない…!お前には絶対に負けねェ!!」ルフィは全身から蒸気を噴き上げてギア5の鼓動を最大限に高めました。「ドンドットット…!」というリズムと共に大地が揺れ、ルフィの体は巨神のごとく巨大化します。周囲には彼の覇王色に呼応するように“火の輪”が現れ、まるで夜明けの太陽のように輝きました。それはシャンクスが幼いルフィに託した麦わら帽子の意志、そして受け継がれる「Dの魂」が燃え上がった象徴でした。
対する黒ひげも不敵な笑みを浮かべ、己の身に宿す闇を渦巻かせます。「面白れェ!この俺が望んだ“最悪の世代”同士の決戦だ!!」そう叫ぶと、黒ひげはなんと闇の力で周囲の海水すらも吸い寄せ、巨大な水の塊を作り出しました。「闇水津波(ブラック・ツナミ)」——それは闇と地震で生み出した未曾有の大津波です。ルフィも大波に飲み込まれそうになりますが、すかさず巨大な腕を振りかぶり「ゴムゴムのドーン・スタンプ!!」を放ちました。満月の夜空から降り下ろされた巨大な足は波を両断し、黒ひげの艦隊に直撃します。「なにィ!?」黒ひげが初めて驚愕の表情を見せ、部下の船が次々と吹き飛ばされました。夜空にはルフィの繰り出した一撃で雲間から陽光が射し込み、闇を裂くように一筋の光が差し込んできます。1158話では、この壮絶な一騎打ちの中で、ルフィが黒ひげに一太刀浴びせ形勢逆転するシーンが描かれると予想されます。
- ポイント①: ルフィと黒ひげ、それぞれの「Dの意志」による覇王色の衝突が描かれ、物語全体で伏線となっていた“夜明け”の演出がなされるでしょう。
- ポイント②: 両陣営のクルーたちによる激突も見逃せません。ゾロvsシリュウ、サンジvsラフィット、変身能力で撹乱するカタリーナ・デボンがナミやロビンを狙う場面など、マッチアップが明かされる可能性があります。
- ポイント③: かつて黒ひげに敗北したトラファルガー・ローや、エルバフで療養中のユースタス・キッドが不意に戦場に駆けつける展開も考えられます。新時代の敗北者たちが因縁の相手へ一矢報いる場面があれば、熱い胸躍る展開となるでしょう。
世界を巻き込む戦局と伏線の回収
ルフィたちの海戦と並行して、1158話では世界全体の動きにもスポットが当たるかもしれません。マリージョアで勃発した革命軍と世界政府の全面衝突は、まさに“世界の命運を懸けた戦い”です。各地の反乱軍を率いるサボは炎の拳で立ちはだかる海軍大将を圧倒し、「これ以上好きにはさせない!」と叫びます。天竜人を守る五老星たちも正体不明のゾオン系に変身し、革命軍幹部たちと壮絶なバトルを繰り広げました。特に、かつてアラバスタ王国護衛隊長であったペルが殉職覚悟で聖地に舞い戻り、イムの放った第二の天上の矢を空中で受け止めるなど、思わぬキャラクターの活躍にも注目です。ペルは「今度こそ国を、ビビ様をお守りする!」と不死鳥の如く舞い、命を賭して閃光を逸らしました。これによりマリージョア崩壊の危機は一旦回避され、ビビや麦わらの一味への伏線だった“空を飛ぶ能力”が再び物語の鍵となります。
さらに、聖地にはもう一人の乱入者が現れるかもしれません。それは、ガープ失踪の報に怒りを燃やす革命軍総司令官モンキー・D・ドラゴン(ルフィの父)です。ドラゴンは革命軍総司令官でありながら長年直接戦闘の描写がありませんでしたが、ここでついにその実力の片鱗が描かれる可能性があります。天候を操ると噂される彼の力で聖地に竜巻が発生し、「親子二代で天竜人を討つ」という壮絶な構図が浮かび上がるでしょう。ドラゴンは「この支配の螺旋、俺が断ち切る!」と宣言し、五老星の一人を圧倒する場面も期待できます。また、イムに対してはサボとビビが共闘して挑む可能性もあり、かつてアラバスタ王家が守り抜いたプルトンの在り処や“Dの一族の真実”など、長年の伏線が解き明かされるかもしれません。
黒ひげとの決戦、そして世界政府との決戦——二つの戦場で交錯する人々の意志が、物語のクライマックスで収束していくでしょう。1158話では、これら同時進行する戦いの一端がより明確に描かれ、いくつかの伏線回収が行われるはずです。例えば:
- ルフィと黒ひげの戦いの中で、長らく謎だった“Dの意志”の意味に触れられる可能性があります。黒ひげが何故複数の悪魔の実の能力を得られたのか、その体質の秘密に言及されるかもしれません。
- 世界政府側では、五老星がそれぞれ神話モデルの能力を使う姿が読者に披露されるでしょう。1085話で伏線となった五老星の名前(火星・金星など)の由来や、彼らが「戦士の神」と呼ばれる理由が明かされる展開が考えられます。
- 革命軍側では、イムが持つ巨大な麦わら帽子の謎や、800年前にジョイボーイが果たせなかった“約束”について新たな情報が出るかもしれません。イムが恐れる「ある人物」とは誰なのか、その正体がビビの先祖リリィであった伏線も回収される可能性があります。
1158話のラストは、おそらく世界に新時代の幕開けを告げるようなシーンで締めくくられるでしょう。例えば、黒ひげに渾身の一撃を叩き込んだルフィが「おれは海賊王になる男だ!!」と叫ぶ場面や、マリージョアの「虚の玉座」が崩れ去り天竜人たちが恐怖に陥る描写などが考えられます。そして、夜明けを象徴する太陽が差し込む中、世界中の人々——魚人島の乙姫の願い、ドレスローザのリク王の祈り、ワノ国の光月家の悲願——それらが一つに繋がり、歴史に決着がつくことになるでしょう。
果たしてルフィは黒ひげを倒し、“ひとつなぎの大秘宝”に辿り着けるのか。そしてドラゴンたちは800年の支配を覆し、人々に真の自由を取り戻せるのか。世界の運命を決めるクライマックスが目前に迫っています。1158話では、その序章として熱いバトルとドラマが展開され、読者を魅了することは間違いありません。“D”の名を継ぐ者たちが起こす嵐の行方を見届け、新たな夜明けを迎える瞬間を心待ちにしましょう!
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