なぜ今ゴッドバレーを映画化する?既出の物語を『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』で描く理由を考察
2027年夏に公開されることが発表された『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』。
正直、最初にタイトルを見て、
「ゴッドバレーって原作ですでに描かれているよね?」
と思った人も多いのではないでしょうか。
これまでのONE PIECE映画といえば、原作には登場しない敵や事件を中心にしたオリジナルストーリーが基本でした。
それなのに今回は、あえて原作ですでに描かれた「ゴッドバレー」をタイトルに持ってきました。
なぜ今、既出の物語を映画にするのでしょうか。
個人的には、ここにはかなり大きな意味があると思っています。
目次
ゴッドバレー編は実は「全部描かれていない」
まず一番大きいのはこれでしょう。
ゴッドバレー事件については原作でかなり多くの情報が明らかになってきました。
ロックス海賊団。
ロジャー海賊団。
ガープ。
さらに世界政府や天竜人まで関わる、ONE PIECEの歴史でも最大級の事件です。
しかし、物語の全貌が完全に描かれたかというと、そうではありません。
重要な場面が描かれていても、
「この裏で誰と誰が戦っていたのか」
「なぜこの人物はこの行動を取ったのか」
「事件がどういう順番で進んでいったのか」
など、細かい部分にはまだ空白があります。
つまり『FILM GOD VALLEY』は原作をそのまま映像化するのではなく、
原作で描かれなかった空白を埋める作品
になる可能性があります。
これなら既出の話を映画にする意味は十分あります。
ロジャー、ガープ、ロックスの戦闘を完全版で描くため?
そして映画化最大の理由は、やはり戦闘ではないでしょうか。
ゴッドバレーには歴代ONE PIECEでもトップクラスの怪物たちが集結しています。
ロジャー。
ガープ。
ロックス。
白ひげ。
カイドウ。
ビッグ・マム。
そしてロックス海賊団の面々。
こんなメンバーが同じ場所に集まって戦う事件は、現在のONE PIECEでもほとんどありません。
これを原作ですべて細かく描こうとすると、とんでもない話数が必要になります。
しかし映画なら約2時間を使って、一つの事件を最初から最後まで描くことができます。
原作では数コマだった戦闘が、映画では数分間の大バトルになる。
そんな展開は十分ありそうです。
むしろゴッドバレーほど映画館の大画面に向いているエピソードはないのかもしれません。
「原作を知っている人も結末を知らない映画」にできる
ここが非常に面白いところです。
普通、原作エピソードを映画化すると、
「結末を知っているから新鮮味がない」
という問題があります。
しかしゴッドバレーは少し違います。
大きな結果は分かっていても、その途中経過にはまだ謎が多い。
つまり、
「結末は知っている。でも何が起きたのか全部は知らない」
という状態なんです。
これは映画にするにはかなり強いです。
原作読者でも、
「ここでこんな戦いがあったのか!」
「この人物が裏でこんなことをしていたのか!」
という驚きを作ることができます。
完全オリジナル映画とも違う。
原作の単純な再放送でもない。
原作補完型の映画
という新しい形を狙っているのではないでしょうか。
最終章を理解するためにゴッドバレーが重要になる?
さらに気になるのが公開時期です。
『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』は2027年夏。
ONE PIECE原作連載30周年のタイミングです。
なぜ30周年という大きな節目にゴッドバレーなのか。
個人的には、
最終章にゴッドバレー事件が大きく関係してくるから
ではないかと思っています。
ロックス。
ロジャー。
ガープ。
世界政府。
天竜人。
そして現在の物語につながる数々の人物。
ゴッドバレーには最終章につながる要素があまりにも多すぎます。
今後原作で世界の秘密がさらに明らかになったあとで映画を見ると、
「あの事件はこういう意味だったのか」
と分かる構成になるのかもしれません。
つまり映画は過去編でありながら、実際には最終章を補強する作品になる可能性があります。
2027年だからこそ公開できる情報がある?
そしてもう一つ重要なのが、映画公開が2027年だということ。
映画公開までには、原作もかなり先に進んでいるはずです。
現在は伏せなければいけない情報でも、2027年なら公開できる可能性があります。
そのため原作では、
「あえて全部を描かなかった」
という可能性もあると思います。
先に原作で必要最低限のゴッドバレー事件を描く。
その後、物語が進んで重要な謎が明らかになる。
そして映画で完全版ゴッドバレーを描く。
もしこれが最初から計算されていたとしたら、とんでもない構成です。
ゴッドバレー映画化は「再放送」ではない?
ということで、『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』が既出の話を映画化する理由。
個人的には、
原作で描けなかったゴッドバレー事件の完全版を描くため
という可能性が一番高いと思っています。
原作で見た場面も登場するでしょう。
しかし、その間に大量の新規シーンが追加される。
ロジャーとガープ。
ロックス海賊団。
世界政府。
そして原作では描かれなかった戦闘。
そう考えると、この映画は単なる過去編の映像化ではありません。
むしろ、
「原作で描かれたゴッドバレー事件は映画を見るための予告編だった」
くらいの作品になる可能性すらあります。
そして30周年記念映画に、ルフィではなく伝説の時代とも言える「ゴッドバレー」を選んだこと自体が意味深です。
もしかするとゴッドバレー事件には、私たちが考えている以上にONE PIECEという物語の核心が詰まっているのかもしれません。
『ONE PIECE FILM GOD VALLEY』。
これは原作の映画化というより、
ONE PIECE史上最大の「原作補完映画」になるのではないでしょうか。


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