ワンピース第1148話 ネタバレあらすじ・感想・考察（スコッパー・ギャバンの今後予想あり）

話の要約（ネタバレあり）

第1148話では、エルバフで熾烈な人質劇と戦闘が描かれました。

天竜人直属の「神の騎士団」がエルバフに侵攻し、巨人族に**非情な ultimatum（最後通告）**を突きつけます。

騎士団の一人・軍子（ぐんこ）は、人質にとった10人の子供のうち少女ローニャを崖から突き落とそうとし、「自分たちに従わなければこの子供を殺す」と巨人達を脅迫しました 。

騎士団から「巨人族の代表」に指名されていた老英雄“山ひげ”ヤルル（408歳！）は、子供達の命を守るために屈辱の命令に従い、“セイウチの学校”と呼ばれる学校施設に火を放つ決断をします 。

これは騎士団が提示した「天竜人への忠誠の証」として要求されたもので、抵抗すれば子供達を次々に処刑するという残酷な手段まで示唆されていました 。

一方その頃、騎士団の別のメンバーソマーズ聖と対峙したのが“悪魔の子”ニコ・ロビンでした。

前話で巨人族サウロの髪の中に身を隠していたロビンは姿を現し、悪魔の実**「ハナハナの実」の能力でソマーズ聖に奇襲を仕掛けます 。

ロビンはソマーズ聖の背骨を折るほどの一撃を見舞い優勢に立ちますが、ソマーズ聖はすぐさま不気味に再生して立ち上がり、反撃に転じました 。

しかし彼の放った攻撃は空を切ります――なんとロビンの姿は「幻」、彼女自身が分身だったのです ！

その間に本体のロビンは、軍子に捕らわれていたナミ・ウソップ・ブルック・ジンベエら仲間の救出に動いています 。

ロビンの策に気付いたソマーズ聖はすぐさま悪魔の実**「イバイバの実」の能力を発動し、逃げるロビン本体を捕縛しました 。

ロビンは絶体絶命の危機に陥りますが、そこへ現れたのが元ロジャー海賊団の“山喰らい”スコッパー・ギャバンです 。彼は巨兵海賊団の船から飛び出し駆け付けると、両手に構えた二本の斧でソマーズ聖の腕を斬りつけました 。

しかし依然として人質の子供達や巨人族全体の危機は続いており、“セイウチの学校”が本当に焼き払われてしまうのか、ルフィ達麦わらの一味**の本格的な反撃が待たれる状況で、第1148話は幕を閉じました 。

感想（熱い展開・驚きポイント・演出など）

今回のエピソードは緊迫感とカタルシスが入り混じる熱い展開でした！

まず、ロビンの敵の目を欺きつつ味方救出に動く機転はお見事です。

ロビンはDr.ベガパンクが作った複製人間（ステューシー）や自身のサテライトたちを彷彿とさせました 。

彼女が長年培ってきた知恵と経験が、戦闘面でもこうして発揮されているのが胸熱です。

一方で、「神の騎士団」の非道さには怒りを覚えずにいられません。

子供を崖から突き落とすという狂気の所業で巨人たちを服従させようとする場面は読んでいてハラハラしましたし、ヤルルが断腸の思いで学校を焼く決意をしたくだりは胸が痛みました。

【One Piece】世界ではかつてオハラで“歴史の本文”を守ろうとした学者たちが焼き討ちに遭いましたが、同じ悲劇を繰り返させまいとするかのように感じられます。

軍子は最初、音楽家ブルックの大ファンと判明してコミカルな一面を見せていただけに（「ソウルキングのライブに行ったことがある」と興奮気味だったのが可愛かったです）、その直後に手のひらを返したように冷酷な天竜人の本性をさらけ出したのは衝撃的でした 。

このギャップ演出により、敵の残忍さがより際立ち、読者として「絶対にこいつらを止めてくれ！」と強く感情移入してしまいました。

そして何と言ってもスコッパー・ギャバンの大活躍には痺れました！

長年名前のみ語られ謎に包まれていたロジャーの元クルーが、ついに本格的にバトルに参戦した瞬間は鳥肌ものです。

ロビンが危機に陥った瞬間に間一髪で助けに入るという激アツなヒーロー演出も完璧で、ベテランの風格と頼もしさが存分に描かれていました。

ロジャーの「左腕」として海を駆けた男の戦闘シーンが、現世代の戦いに溶け込んで描かれる様子はファンとして胸が熱くなります。

「不死身」を打ち破るカギを握る存在として、今後の展開でも目が離せません。

考察（キャラの狙い・セリフの裏・世界情勢への影響など）

今回描かれた出来事から、物語の裏にある狙いや今後の鍵になりそうなポイントを考察します。

まず、「神の騎士団」の真の目的とその手口について。

彼らがエルバフにもたらした要求は、「巨人族の戦士たちを天竜人の戦闘奴隷に差し出せ」というものでした 。

これは単なる思いつきの残虐行為ではなく、世界政府側が巨人族の戦力を支配下に置こうとしていることを意味します。

エルバフの誇る強大な戦士達を手中に収めれば、世界政府は他国への抑止力や支配力を飛躍的に強化できます。

逆に言えば、それだけ天竜人側が戦力を欲する事態になっているとも推測され、裏を返せば革命軍や四皇などに対する危機感の表れかもしれません。

巨人族側も、子供を人質に取られ未来を握られたことで屈服寸前ですが、本心では屈辱に震えているはずです。

ヤルルのような長老格ですら膝を屈せざるを得ない状況は、エルバフ全体の士気に深刻なダメージを与えるでしょう。

しかし、彼が408年もの間巨人族から一目置かれる英雄であること を考えると、「子供を犠牲にできない」というその信念は揺らいでいないように思えます。

ヤルルの苦渋の決断の裏には、「今は従うふりをしても、必ず反撃の機会をうかがう」という巨人達の矜持が感じられます。

巨人族は誇り高い種族ですから、このまま奴隷化を受け入れるとは考えにくく、内に秘めた反抗心が今後噴出する可能性は高いでしょう。

さらに、「セイウチの学校」やエルバフの図書館を焼き払えという命令にも注目すべきです。

この蛮行は巨人達の心を折るための心理戦であると同時に、“知の砦”を破壊する意図がうかがえます 。

エルバフの図書館には、かつてオハラから託された歴史の書物が保管されていると考えられます（ロビンが22年ぶりにサウロと再会した際、その存在が示唆されました）。

世界政府がかつてオハラを消し去ったのは「歴史の真実」に迫る書物を恐れたためでした。

同様にエルバフの知の蓄積も焼き尽くそうとしているのだとすれば、騎士団の背後にいる”イム様”や五老星たちが歴史の秘密を再び闇に葬ろうとしている可能性があります。

単なる忠誠の証以上に、エルバフ攻撃には**「真実の抹殺」**という世界政府の大きな狙いが潜んでいるのかもしれません。

次にキャラクターに目を向けると、軍子という人物の異質さが浮かび上がります。

彼は当初こそブルックの歌に心酔するミーハーな一面を見せつつも、根っこでは典型的な天竜人らしい尊大さと冷酷さを備えています。

興味深いのは、そんな軍子が過去のエピソードで**「太陽の神ニカ」を恐れていた**という点です 。

ニカ＝ルフィのことを指すとすれば、騎士団もルフィの覚醒した能力に脅威を感じている証拠です。

それゆえ麦わらの一味を早期に排除すべく、巨人族を巻き込んででもエルバフで強行策に出たとも考えられます。

ソマーズ聖やキリンガム聖ら他の騎士団員も含め、“太陽の神”の再来によって世界が変革することを何としても阻止するという焦りが、今回の非道な作戦の根底にあるのではないでしょうか。

ソマーズ聖についても考察してみましょう。

彼は**「イバイバの実」という悪魔の実の能力者で、一瞬でロビンを捕縛するなど戦闘スキルも高いようです 。

おそらく“茨（いばら）”系の能力で相手を拘束・再生する力を持つと推測されます（彼の再生能力がこの実によるものか、それとも騎士団共通の不死身の力なのかは議論の余地があります）。

第1147話でサウロが語ったように、「神の騎士団は不死身」であり真っ向からの勝負は無謀だとされていました 。

実際、軍子もソマーズ聖もダメージから即座に再生してみせています。

これは現在判明している五老星の異形の姿や、高位の天竜人が受けた「不老手術」などとも関係しているかもしれません。

読者としては、エッグヘッド島で見せた五老星たちの不気味な復活劇（何度も立ち上がる様）は記憶に新しく、騎士団の不死身設定にも通じるものを感じました 。

この“不死身”の種明かしとして考えられるのは、圧倒的な武装色の覇気や特殊な能力による細胞の再生ですが、今回ギャバンがその神話に一石を投じました。

彼の斧による斬撃を受けたソマーズ聖が焦っていることから、ギャバンは不死身に対抗しうる何らかの手段**を持っていることが示唆されています 。

考えられるのは、ギャバンの斧に海楼石が仕込まれていたり、彼の覇気が相手の再生を上回るほど強力だった可能性です。

ロジャー海賊団の一員であった彼なら、“王者の覇気”による内部破壊など高度な戦闘技術を心得ていても不思議ではありません。

実際にどのような理屈で不死身を封じるのか、読者も作中のキャラ達も気になるところであり、今後明かされていくでしょう。

この戦いが世界情勢にもたらす影響は計り知れません。

もしエルバフの巨人族が天竜人の奴隷となれば、世界政府は巨大な軍事力を手にすることになります。

これは各海賊勢力や反乱分子にとって大きな脅威となり、世界のパワーバランスが崩れるでしょう。しかし逆に、エルバフが麦わらの一味と協力して騎士団を撃退すれば、巨人族は政府に反旗を翻す形になります。

巨人族は国是として「戦士の誉れ」を重んじますから、一度天竜人へ牙を剥けば徹底抗戦も辞さないはずです。

その場合、新たな戦力として巨人族が麦わら大船団や革命軍と手を組む可能性もあり、最終決戦に向けて頼もしい味方が増える展開も考えられます。

いずれにせよ、エルバフ編での出来事は巨人族だけでなく世界政府側にも大きな影響を与え、物語全体の帰趨を左右する重要な局面であることは間違いありません。

今後の展開予想と妄想

エルバフでの戦いはまさに佳境に突入しています。今後の展開について、いくつか予想と妄想を挙げてみましょう。

• 麦わらの一味の総力戦へ：現在ルフィ・ゾロ・サンジといった主力組は一時的に戦線から離脱している状況ですが（冥界に飛ばされたとの情報も？）、そろそろ彼らも戻ってきて反撃に加わると考えられます 。ナミ達の救出にロビンが動いていることから、人質組もまもなく解放されるでしょう。ウソップも“勇敢なる海の戦士”としてエルバフの巨人達を鼓舞する活躍を見せてくれるかもしれません。全員が揃えば、四皇「麦わらのルフィ」の号令の下、騎士団との全面対決が始まるはずです。子供達を守るためにも、巨人族と麦わらの一味が共闘する胸熱な総力戦が展開されるでしょう。
• 不死身の秘密と攻略法の解明：ソマーズ聖以外にも複数の騎士団員（軍子やキリンガム聖など）が健在です。ギャバンはその戦闘経験から不死身のカラクリに気付いている可能性があります。例えば**「同時に複数箇所を攻撃する」「特殊な覇気を纏わせる」などの条件を突けば再生を阻止できるのかもしれません。今後の戦闘でロビン達がそれを応用し、他の騎士団を倒していく展開が予想されます。不死身の種がイム様の能力やテクノロジー**に由来するなら、これを破ることはすなわち聖地の権威を揺るがすことになります。ギャバンの参戦で見えた攻略の糸口 を活かし、巨人族+麦わら連合軍が次々と騎士団を撃破していく爽快な逆転劇に期待です。
• 人質救出と巨人達の反撃：軍子に崖から落とされかけたローニャ達子供の救出も急務です。ここはウソップの狙撃や巨人族の機転で子供達を無事確保し、騎士団の人質戦術を無力化する展開を妄想しています。例えばウソップが火薬星でローニャの落下を止める、あるいはかつて子供を守るために戦ったドリーやブロギー（1144話で参戦）が駆け付けて受け止める…といったヒーロー的場面があるかもしれません。人質さえ解放されれば、ヤルルも安心して反撃に転じるでしょう。彼を筆頭に巨人戦士たちが武器を取り、騎士団に一矢報いる場面は是非とも見たいところです。エルバフの怒りが爆発し、巨大な戦士達が一丸となって敵を薙ぎ倒す様は圧巻でしょう。
• 意外な援軍や第三勢力の介入？：エルバフには現在麦わらの一味と巨人族、そして神の騎士団がいますが、もしかすると第三の勢力が乱入する可能性も考えられます。例えば、以前エルバフに滞在していた赤髪のシャンクス（とその娘ウタ）の動向も気になりますが、彼はキッドとの戦闘後エルバフを去っているためすぐの登場は考えにくいでしょう。しかしシャンクスの血縁と噂されるフィガーランド家の人物（1138話ではシャンクスの双子の兄とされるシャムロックなるキャラの存在が示唆） がこの騒乱に絡んでくる可能性もゼロではありません。騎士団の背後にフィガーランド家（天竜人の名門）が関与しているなら、シャンクスにも間接的に影響が及ぶ展開もあり得ます。また、世界政府の動きを察知した革命軍や海軍本隊がエルバフに向かうという波乱も妄想できますが、こちらは物語の収束を考えると可能性は低めでしょう。とはいえ、サボの一件で革命軍は天竜人の非道を痛感しているはずなので、巨人族救出に一枚噛む展開があれば胸熱です。
• 「火ノ傷の男」とロードポーネグリフ：エルバフ編で気になるのは、最後のロードポーネグリフの行方です。キッドやローも追い求めていた“火ノ傷の男”については、ジャガー・D・サウロこそが該当人物だと示唆されてきました。しかし一方で、新登場のギャバンにも火傷痕らしき傷があります 。実は「最後のロードポーネグリフ」はかつて魚人島に存在し、26年前にロジャー海賊団だけがその所在を確認しています 。ギャバンはロジャー海賊団の第三位と目される男であり、その彼があえてエルバフで“ルフィを待っていた”背景には、このロードポーネグリフの秘密が絡んでいる可能性があります。ひょっとするとギャバン自身が“火ノ傷の男”＝ポーネグリフの守り人であり、ルフィにその鍵を託すためエルバフで待機していた、という展開も妄想せずにはいられません 。今後サウロの傷とギャバンの傷、どちらが「火ノ傷」なのか明確になる場面が来るでしょう。いずれにせよ、エルバフ編でロードポーネグリフに関する重要情報が開示され、ラフテルへの航路が一気に具体化する展開が期待されます。

以上のように様々な予想を立ててみましたが、尾田先生はしばしば読者の斜め上を行く展開を用意してくるため、どんな驚きが待っているか目が離せません。次号1149話以降、ルフィ達の反撃とエルバフの運命に注目です。

スコッパー・ギャバンの現在の立ち位置と今後の役割

最後に、特に注目したいスコッパー・ギャバンについて深掘りします。かつて“海賊王”ゴール・D・ロジャーの左腕として名を馳せた彼ですが、ついにこのエルバフ編で本格的に物語に絡んできました。現在の立ち位置としては、エルバフに潜伏しルフィ達を待っていた協力者と言えます 。実際、第1139話でギャバンは満を持して登場し、その際に異名「山喰らい」やロジャーの左腕であること、さらにエルバフの女性リプリーの夫でありコロンの父親であることが明かされました 。驚くべきことに、彼は巨人族の女性（リプリー）と所帯を持ち、巨人と人間のハーフである息子コロンをもうけていたのです 。エルバフで長年暮らし、巨人族社会にも溶け込んでいたことから、“ヤーさん”あるいは“ヤー氏”という親しげなあだ名で呼ばれていたようです 。つまりギャバンはロジャー海賊団の元船員であると同時に、エルバフに根を張る一家の大黒柱という二つの顔を持っています。このユニークな経歴によって、彼は人間と巨人族を繋ぐ橋渡し的存在にもなっていると言えるでしょう。

ギャバンの人物像にも触れておきます。彼自身は「愛の伝道師」を自称する陽気なおじさんで 、初対面のルフィ達に対してもどこか飄々とした掴みどころのない態度を見せていました。第1139話ではロキ王子を解放する鍵を巡ってルフィと手合わせする場面もあり、ロジャー譲りの豪快さと慎重さを併せ持つ性格が垣間見えました 。ロジャーが猪突猛進タイプだったのに対し、ギャバンは一歩引いて状況を見極めるタイプだったようで、若きルフィにロジャーの面影を感じる描写もありました 。このことから、ギャバンはルフィという男を**次代の船長（あるいは伝説の再来）**として意識し、その力量を測りつつ助力しようとしているように思われます。彼がエルバフで「ルフィ達を待つ男」と呼ばれていたことからしても、ルフィが来ることを予期しており、何らかの使命感を持って待機していたのは間違いありません 。

では、今後ギャバンはどのように物語に関わっていくのでしょうか。その可能性を考察してみます。

1. エルバフ編のキーパーソンとして活躍: まず目前のエルバフ編では、ギャバンが引き続き騎士団討伐の切り札となるでしょう。不死身の騎士団を倒す方法を知ってそうな彼は、巨人族や麦わらの一味にとって非常に貴重な存在です。今後の戦闘でもギャバンは前線に立ち、培った技と知識で仲間を援護すると考えられます。とりわけ自身の家族（妻リプリーと息子コロン）が騎士団に危害を加えられた今、ギャバンの怒りと闘志は相当なものです。愛する者を守るため、そしてロジャー亡き後の世界を託せる次世代（ルフィ達）のために、彼は全力でエルバフを守り抜くでしょう。ギャバンの参戦で士気を取り戻した巨人達とともに、エルバフの英雄としてその名を轟かせる活躍が期待されます。

2. 歴史の証人としての語り部役: ギャバンはロジャー海賊団の一員でラフテルに到達した“真実の目撃者”でもあります。ロジャーの仲間で生き残っている者といえばシルバーズ・レイリーやスコッパー・ギャバンなどごく僅かです。レイリーはかつてシャボンディ諸島でルフィに「聞きたいことがあれば真実を教えようか？」と問いかけましたが、ルフィは自らの冒険で確かめる道を選びました。しかし物語が最終章に近づく中、ギャバンが何らかの形で“過去の語り部”となる可能性もあります。もちろん直接「ひとつなぎの大秘宝」の正体を明かすことはしないでしょうが、例えばジョイボーイや古代兵器、あるいはロードポーネグリフの手がかりについて、ルフィ達にヒントを与える役割が考えられます。エルバフの図書館に保管されたオハラの書物と、自身が知り得た真実とを照らし合わせ、歴史の断片を繋げる手助けをしてくれるかもしれません。彼自身が「まだまだ重要な設定が盛られていそう」と評されるキャラクターであることから 、**“最後のロードポーネグリフの所在”**など物語の核心に関わる秘密を握っている展開も十分にあり得ます。

3. 最終決戦への参戦: エルバフでの戦いの後、世界政府との最終決戦が避けられない状況になれば、ギャバンも引き続き参戦する可能性が高いです。ロジャーの意志を継ぐ者として、そして何よりエルバフを守った英雄として、ギャバンは麦わらの一味やその同盟軍にとって頼れる“古強者”の援軍となるでしょう。彼と同じくロジャーの遺志を継ぐレイリーやシャンクスとの共闘シーンも夢が広がります。特にシャンクスとは元同僚（シャンクスが幼少期にロジャー船に乗っていた頃からの知り合い）ですから、再会すれば意気投合して共に戦う展開も考えられます。あるいはガープやセンゴクといった伝説世代とも顔見知りでしょうから、混戦の中で往年の因縁が描かれることもあるかもしれません。例えばギャバン vs. 黄猿や、ギャバン＆レイリー vs. イム様の護衛たち…など、想像は尽きません。彼の異名「山喰らい」が示すように、いざとなれば巨大な敵（例えば巨人化した敵や巨大兵器）すら斬り伏せるようなダイナミックな活躍も見せてくれそうです。

4. 新時代への橋渡しとして: 最終的に世界がひとつなぎの大秘宝を巡る“答え”に辿り着いた暁には、ギャバンは次世代に役目を託して舞台を去るのではないかとも思われます。彼はリプリーやコロンという家族を得ており、戦いが終わればエルバフで穏やかな生活に戻ることもできるでしょう。しかし、それは新しい夜明けを見届けた後の話。ロジャーと共に始めた“大海賊時代”の締め括りを見届けるために、ギャバンは最後まで物語に関わっていくと考えるのが自然です。ロジャー船長との冒険の日々を思い出しながら、ルフィ達が「ひとつなぎの大秘宝」を目前にする瞬間を彼が笑顔で迎えるシーンが描かれるかもしれません。それこそが彼にとっての第二の航海の終着点になるのではないでしょうか。

以上のようにスコッパー・ギャバンは現在、エルバフ編のキーパーソンとして重要な役割を担い、今後の物語でも欠かせない存在となりそうです。その卓越した戦闘力と豊富な経験、人脈、そして次世代への想いがどのように活かされるのか、大いに注目していきたいところです。ギャバンの参戦によって物語はさらに厚みを増しました。伝説の男が紡ぐ新たな伝説――今後の『ONE PIECE』でのスコッパー・ギャバンの活躍から目が離せません！